自分探しをやめたら、道がつながりはじめた
- Yuka Abe
- 2025年12月24日
- 読了時間: 3分
3月に、「50代を迎えるあなたへ。48歳、キャリアコンサルタントからの転身記」という記事を書きました。あれから日々は相変わらず慌ただしく過ぎていきましたが、不思議と、心の中ではいろいろなものが静かにつながり始めています。

50代になると、経験が「増える」のではなく、経験同士が結び合っていく——そんな感覚があると聞いたことがあります。
これまで点だと思っていた出来事が、ある日ふっと一本の線になる。迷いも、遠回りも、無駄ではなかったと腑に落ちる瞬間が訪れる。
私の場合は、
キャリアコンサルタント(大学勤務)
治療と仕事の両立支援活動
パリスタイルのフラワーアレンジメント教室に通った時間
文章教室で言葉と向き合った経験
これらが、ひとつにつながり、今の《川越花冠》になりました。前回の記事では、40代後半になり「このままでいいのだろうか」という気持ちが芽生え、やりたいことを自問自答したことを書きました。
40代・50代の自分探しについて
「やりたいことに挑戦」と聞くと、新しい何かを見つけなければ、と自分探しに迷い込んでしまう人も少なくありませんが、精神科医の香山リカ先生の著書に、こんな一節があります。『自分探しで見つかる“自分”は、たいてい続かない。それは、《なりたい自分》だから』
キャリアコンサルタントとして活動する中でも、私は何度も、同じ場面に立ち会ってきました。
自分を新しく見つける必要なんて、実はありません。必要なのは、すでに自分の中にあるものを、見つけ直し、確認していくこと。
40代、50代になると、一見、脈絡のなかった経験同士がつながる方法を見つけられるようになります。それは、この年代だからこそできることだと感じています。その人だけの積み重ねこそが、その人だけのスキルであり、強みになるんです。
「好き」から広がる、自分だけの線
たとえば——コーヒーが好き。
それだけでも、十分に深掘りができます。味の違いに敏感だったり、お気に入りの一杯で人をもてなすのが得意だったり。
「コーヒーが好き」=「カフェで働く」という単純な話ではありません。
人の好みを自然と覚えている
空間の心地よさに敏感
会話の間合いを大切にできる
そうした感覚や経験は、接客、企画、文章、ものづくりなど、さまざまな場面で活かされていきます。好きなことの周りには、必ず経験が集まり、気づかないうちに、知識や感覚が育っていくのです。
自分には何もない、と思ってしまう人ほど、実はたくさんの「あるもの」を持っています。ただ、それが当たり前すぎて、自分では見えなくなっているだけ。
50代は、新しい自分を探しに行く年代ではなく、これまで歩いてきた道を振り返り、そこに何があったのかを確かめる年代。
点を集めるのではなく、点と点がどうつながっていたのかに気づくこと。
その作業こそが、これからの人生を、軽やかに、そして自分らしく生きるための確かな土台になるのだと思います。
ご希望の方には、キャリアコンサルタントとしての経験をもとに、オンラインにてキャリアカウンセリングも承っています。無理に答えを出すのではなく、今の気持ちを言葉にするところから始めます。
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